文化・芸術

19 September 2015

風は山河より

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宮城谷昌光氏の『風は山河より 』を読了した。宮城谷氏は、古代中国史の小説が有名で『重耳(ちょうじ) 』を以前に読んだことがある。また氏は三河地方出身で、私も同郷なのでとくに親しみがある。その著者が描いた三河武士の物語は、私にとっても縁ある土地の物語であり、小説に登場する人物の中に、友人や知人の苗字が少なからず登場して私を驚かせた。

考えてみれば先祖父祖の土地であり、その地を知ることは先祖を理解することに他ならない。小説は史実と違うと目くじらをたてるいる人もいるかも知れない。しかし小説に描かれる人物の中に、生きた祖先の片鱗を垣間見ることができると思うのだ。

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とまれ、この小説の主人公は、野田城主の菅沼(すがぬま)新八郎定盈(さだみつ)で物語は、祖父の定則(さだのり)の時代、徳川家康の祖父、清康と共に綴られている。野田菅沼氏は、駿河遠江を支配する今川氏から、西三河を統一する松平氏に帰属を変えて、混乱の戦国期を生き抜いてゆく。綿密に調べ上げたであろう史実から小説を描き、また語り口は司馬遼太郎氏に深く影響を受けていると思われる。

「三河の地には、どこにもない念力があります。この地を瀆(けが)す者は、いかなる者でも、赦されない。信玄はそれを知らぬ。ゆえに、死ぬのは殿ではなく、信玄です」(『風は山河より』第五巻)

古本屋で見つけたこの本の表紙には達筆な文字で、一冊一冊丁寧に著者のサインが書かれていた。

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05 February 2013

国宝那智瀧図

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「新春の国宝那智瀧図」を見るために、表参道の根津美術館へ訪れた。根津美術館へ行くのはずいぶん久しぶりだ。閉館1時間前のために観客もまばらだ。時間内に見ようと慌てて館内を廻った。

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待望の那智瀧図は別室で1点だけ展示されていたが、見応えは充分だった。意外と大きな掛け軸だ。漆黒の背景に白い瀧が浮かび上がる。瀧の上部の岩陰に月が顔をのぞかせている。瀧図に近づいてゆくと瀧のとどろきが聞こえてくるような気がした。

古代より神聖視されていたこの瀧は、やがて観音が姿を変えて現われた権現(ごんげん)とみなされ、天皇や公家たち、さらには庶民層の信仰を集めていく。本図は、遥か熊野の大瀧を礼拝するために制作された本尊画像だったと考えられる。紅葉の懸崖を落ちる那智瀧、月、老杉、拝殿だけを、堂々とした構図に描くこの作品は、まさに日本絵画を代表する一点というにふさわしい。
(新春の国宝那智瀧図パンフレットより抜粋)

上記の写真は数年前、那智の瀧へ訪れた時に撮影したものだ。瀧図を見るうちにまた熊野へ行きたくなってきた。

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根津美術館には日本庭園があり散策を楽しめる。苔生した石仏や石塔が立てられている。庭園に横たわる池には舟が浮かべられ鯉が大きな口を開けて回遊する。傾斜地に建てられた茶室が数棟あり都会の中にあるとは思えない異空間なのだ。

Photo

この日はMEで撮影した。
PENTAX ME + SMC PENTAX-M 35mm

真ん中の写真はMZ-Sで撮影。
PENTAX MZ-S + SMC FA 24mm - 90mm

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23 January 2012

モノノフ・ロック

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歌舞伎町の外れにあるライブハウスへ、久しぶりにTHUNDERBEATのライブへ行ってきた。分厚いドアを開けるとすでに会場内を大音響でドラムのリズムが刻まれている。スティックで叩く激しいビートはやがて、手のひらに変わった。ボーカリストとギタリストが入場する。3ピースバンドなのだ。

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骨太なロックが木霊する。現代によみがえるモノノフ(武士)バンドなのだ。ここでTHUNDERBEATのプロフィールを引用しよう。

ロックンロール・ドラマー梶原徹也が、4ピースバンド(ザ・ブルーハーツ)、3ピースバンド(THE 3 PEACE)、2ピースバンド(THE BIG HIP)を経て、ついにソロ・ユニットTHUNDERBEAT(サンダービート)を始動。ドラムひとつでライブハウスをダンスフロアへ。前代未聞のドラム・ソロ・ユニットTHUNDERBEATの高速ビートを体感せよ!

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続いてのバンドは、バルセロナから来たRADICAL ANIMAL BEATだ。クラブ系の音が心地よい。MCがほとんど入らずに曲が続く。ボーカリストの白のサングラスが印象的だった。

会場を後にすると久しぶりの雨が降り始めている。THUNDERBEATのビートが雨を呼んだのだろうか。

RICOH GXR + P10 28mm-300mm

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10 December 2011

Re BORN

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お台場の東京ビッグサイトで行われている東京モーターショーに行ってきた。千葉幕張メッセでの開催から、実に24年ぶりの東京での開催だそうだ。各ブースは老若男女で溢れている。みなクルマが好きなのだ。コンセプトカーの展示は人垣で見ることができない。

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前回のモーターショーには行かなかったのだが、各メーカーのブースにはEVカー(電気自動車)の展示が明らかに増えている。自然エネルギーを構想するスマートタウンをテーマにした大手電気メーカーの展示もある。もうあと数年したら、すべてEVカーになってしまうのではなかろうか。上の写真は日産のEVカーでタウンポッドというそうだ。カエルのようなフロントのデザインが印象的だ。

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入場から2時間半ほどでも足らず、すべてを見る前に閉館時間になってしまった。トヨタとダイハツのブースは係員が来て閉館なので会場にはもう入れないという。カタログを所望すると、カタログは用意していないのでホームページを見てくださいという。カタログを配布せずiPhoneなどのアプリケーションを用意する他のメーカーや、iPadを利用したプレゼンテーションをするメーカーもあったので驚いた。ガソリン車と同じように紙のカタログも数年経ったらなくなってしまうかも知れない。

遠巻きで車を撮影していたら、実写版ドラえもんの展示を見つけた。トヨタのキャンペーンReBORNのコーナーだ。ジャン・レノのドラえもんは不思議と違和感がない。このキャスティングをした人は素晴らしい才能の持ち主だろう。

ReBORNは生まれ変わりがテーマだが、クルマだけでなく日本全体にも必要なことなのかも知れない。

PENTAX K10D + SMC DA 18mm - 55mm

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28 November 2011

押忍!手芸部と金沢21世紀美術館

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一泊二日で金沢へ行ってきた。金沢21世紀美術館で行われる「押忍!手芸部 と 豊嶋秀樹『自画大絶賛(仮)』」のレセプションに参加するためだ。何を隠そう、私は押忍!手芸部の部員なのだ。私の作品も、他の部員の作品といっしょにこの会場に展示されている。今回は豊嶋氏とのコラボレーションで、展示方法も今までの押忍!手芸部からさらにスケールが大きくなっていて驚いた。

押忍!手芸部 と 豊嶋秀樹『自画大絶賛(仮)』
2011年11月23日(水)~2012年3月20日(火)

残念だったのは、次の日に押忍!手芸部の部長のミシンライブが行われたのだが、帰りの電車の都合で見られなかったことだ。ミシンライブを行っているのは、部長が世界唯一ではなかろうか。

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併設の展示は、フランスのアーティスト、モニーク・フリードマンの作品だ。海外の作家だが、作品からは色彩と模様が日本的な感性を感じた。レセプションは合同で、国際色豊かな華やかなパーティとなった。

来年の3月20日まで両展覧会が開催されているので、金沢を訪れることがあったらぜひ、会場まで足をお運びください。

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二次会のあと、新天地と呼ばれる歓楽街を歩いた。新宿のゴールデン街のような木造建築の建物が並んでいる。新天地を一周したあと、メキシカンバーでテキーラを呑んだ。マスターは人当たりがよく、この街の歴史や金沢の街でおすすめの場所を教えてくれた。また金沢に来ることがあったら、このバーでテキーラを呑むだろう。

RICOH GXR + P10 28mm-300mm

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17 August 2010

8/25-30東京銀塩写真クラブ写真展のお知らせ

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池袋コミュニティ・カレッジ
アートフェスティバル
東京銀塩写真クラブ第2期3期写真展
田村彰英の銀塩写真入門講座

日時:8月25日(水)~30日(月)10時~20時 最終日10時~16時
8月29日午後4時からウエルカムパーティー開催 (無料)
場所:池袋コミュニティ・カレッジ
〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1西武池袋本店別館8階
TEL:03-5949-5486(代表)アクセス案内


来る8月25日より東京銀塩写真クラブの写真展が開催されます。私も参加させていただいております。29日にはウエルカムパーティーも開催されます。私も29日には会場におりますので、ぜひお越しください。

フィルムカメラ

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15 March 2010

雨の法隆寺宝物館

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東京国立美術館で展示されている長谷川等伯展を見に行った。
雨にも関わらず多くの人が展覧会に訪れていた。

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東京国立美術館に来ると必ず入るのがこの法隆寺宝物館。
白鳳時代の渡来仏が、ひとつひとつガラスケースの収まっていて、
展示の仕方がすばらしい。瞑想的な気分に浸れる場所なのだ。

Hasselblad SWC Biogon 38mm

中判写真

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03 March 2010

恵比寿キャンプ

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エビベンのワークショップで久々に参加した押忍!手芸部のお部活。
お題は「ロボぐるみ」なんと作った作品で恵比寿ガーデンプレイスをお散歩できるのだ。

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12人用のテントの中でエビスビールを飲みながら行うお部活は楽しいのだ。
この模様は押忍!手芸部オフィシャルブログで。

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夜はお部活を行ったテントで夜警に参加。
ガーデンプレイスを行き交う人たちが珍しそうに中を覗き込んでいた。
都会の真ん中で行うキャンプもなかなか楽しいのだ。

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テントの中からガーデンプレイスを覗いた風景。
このモンベル製のテントは立っても頭がつかえないのだ。
中でお店も開けそうな広さで非常に快適だった。

EBIBEN:EBISU ART WALK Bench to Bench

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26 February 2010

沖縄の風とペルーの太陽

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先日、渋谷のNHKで収録があった。
大城クラウディア & ディアマンテスの公開ライブ収録だ。
その放送がNHK総合テレビで決まったようだ。

「Club J-MELO」NHK総合
大城クラウディア & ディアマンテス
2月27日(土)深夜2:20~2:49

写真は一昨年撮影したデビュー前のクラウディアのライブ。

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クラウディアの丁寧に歌う歌声は沖縄の風のよう。
ディアマンテスのアルベルトの迫力のある歌声にはペルーの太陽を感じた。
クラウディアは、アルゼンチン生まれの日系二世。
アルベルトは、ペルー生まれの日系三世。
二人とも沖縄の魂を現代に受け継いでいる。
二人の歌声で明るい未来をますます照らしてほしいものだ。

大城クラウディア オフィシャルブログ

ディアマンテス オフィシャルホームページ

LEICA M5 + Summicron 50mm

クラシックカメラ

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03 February 2010

波上白骨座禅図

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日本経済新聞 2010年2月3日掲載記事より

今日の日経新聞を見ていて驚いた。円山応挙の「波上白骨座禅図」だ。
森美術館で展示されているらしい。
この絵が、銚子で撮影した写真とよくにているのだ。

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どうだろう?似ていないだろうか?
こちらは、白骨ではないが波の上にヒトが座禅を組んでいるように見えないだろうか?
不思議なことがあるものだ。
どのようないきさつでこの絵が描かれたのかはわからないが、
応挙の絵を見に行ってよく確かめたいと思うのだ。

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